こんにちは、NY在住でDJと楽曲Produceを生業としている “DJ Kaz Sakuma” です。
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このサイトでは、日米のレコードレーベルからの
楽曲リリースを数多くこなしているプロデューサーである
僕自身の経験と知識をもとに、
現代のクラブミュージックのトラック制作についての手解きをしていきます!
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Contents
Ableton Live 10 『コンプレッサー』を使ってみよう
前回の記事
「Ableton Live 10 『コンプレッサー』の初歩的な知識」
では、
DTMをする上で欠かすことのできないオーディオエフェクトである
『コンプレッサー』とは何なのか?どんな役割のエフェクトなのか?
という初歩的な解説をしてみましたので、
今回は
実際に使って効果をみていきましょう!
『コンプレッサー』の使い方
前回の記事と動画の中で、
この『コンプレッサー』というエフェクトは
扱い方がとても難しいということをお話しましたが、
ここでは基本的な設定についてみていきたいと思いますので、
以下を参考にしてただき、自分のトラックの中に取り入れて
どんどんその効果を実感しながら練習を重ねていって下さいね!
それではさっそく『コンプレッサー 』の4つのパラメーター
- スレッショルド
- レシオ
- アタック
- リリース
について、一つひとつの機能の設定をしていきましょう!
スレッショルド
まず最初にスレッショルドですが、これは
音声信号がどのレベルまで達したら『コンプレッサー』が効き始めるか
という「効き始め」のポイントを設定してあげる部分でしたね!
「Ableton Live 10」のデフォルトでは下の画像のようになっています。
画像の右上の「MakeUp」という赤マルで囲んだ部分は、
『コンプレッサー 』で圧縮したした音のゲイン(音量)を
自動で上げてくれる便利な機能ですが、
ここでは各パラメーターの効果を確かめたいので
「MakeUp」機能をOFFにして進めていきますね。
では、スレッショルドの値を変えて聴き比べてみましょう♩
これがデフォルト設定の「0.00dB」でエフェクトがかかっていない状態です。

次に、「25.5dB」にしてみると

さっきよりもキックの音が圧縮されてタイトな印象になりましたね。
さらにキツめに「59.6dB」にしてみると

これは『コンプレッサー 』がかかり過ぎ、つまり
圧縮されすぎてペタペタな音になってしまった悪い例です❌
なので、かけ過ぎに注意しましょう!
一般的には「-3dB」〜「-5dB」が妥当な圧縮量とされていますので、
その辺りを目安に「0.00」から少しずつ値を下げていき、
エフェクトを「ON」「OFF」しながらちょうどいい圧縮ポイントを
探していきましょう。
レシオ
次にレシオです。
これは、
音声信号が先ほどのスレッショルドで設定した値に達したときに
どれくらいの比率で圧縮するかという対比を設定する部分です。
ここでは効き具合いを分かりやすくするために
スレッショルドをやや強めの「-7.94dB」に設定しています。

このレシオを見るときは、下の画像の赤マルで囲んだ3つの部分を
真ん中に切り替えましょう↓
すると↑このように人間の脚のヒザのようなグラフに切り替わりますので、
ここで対比を設定してあげます。
デフォルトの「2:1」がこれ↓
かなりキツめに「42:1」かけてみると

パッと聴いた感じはわかりづらいかもしれませんが、
これだとスレッショルドで設定したポイントからはほぼフラットな状態なので
キックの音がスレッショルドで設定したポイントに達すると
それ以上は完全に圧縮されるというような理屈になります!
あくまでも、このレシオは
スレッショルドで設定したポイントからの圧縮比率である
ということを覚えて置いて下さいね。
基本的に、自然なコンプレッションの比率は「2:1」〜「4:1」
くらいまでで、それ以上はかなりキツめと言えます。
アタック
はい、次にアタックです。
これは、コンプレッサーが効き始めるタイミングの調節でしたね。
デフォルトでは「2.00ms(ミリセカンド)」(赤い枠の部分)になっています。

この値を小さくすると、効き始めるタイミングが早くなります。
例えば「0.01ms」にするとコンプレッサーが早く効き過ぎて
サウンドが台無しになってしまいます・・・。

逆に、ノブを右いっぱいに振って効き始めるタイミングを遅くしてみると
今度は遅すぎて効き始める前にキックの音が鳴り終わってしまい
かけている意味がありませんね・・。

なので、アタックは早すぎず、遅すぎず、というポイントを
見極めることが大切です。
これもエフェクトを「ON」「OFF」してかかり具合いを確かめながら
設定を調節していきましょう!
キックやスネアなどに関しては、音源にもよりますが
だいたい「2.00ms」〜「3.00ms」くらいが妥当な値と言えます。
リリース
最後は、リリースです。
これはコンプレッサーの効きをどのくらい効かせ続けるか
というタイミング(長さ)を調節する部分です。
リリースのかかり具合いを見るときには下の画像の赤マルの部分の
一番右のボタンを押してグラフを切り替えます↓

このグラフでどれだけの長さでリリースがかかり続けているかを
見ることができます。
デフォルトでは上の画像のように「50.0ms」に設定されています。
この値を早めると、リリースが短くなってさっきよりも早く
効きが終わります↓

つまり、あまり効いていないような状態になりますね。
逆に、リリースを長くすると
下の画像のようにずーっと効きっぱなしになってしまい
これも良くありませんね!

リリースの長さに関しては、
曲のテンポにもよりますので
音を再生させながらゆっくりとノブを調整して
ちょうどいいと感じるポイントを探していきましょう。
まとめ
というわけで今回は、
オーディオエフェクトのなかでもかなり奥の深い
『コンプレッサー』の初歩的な使い方についての解説をしてみました。
このエフェクトは、かけ方次第でかなり音質や鳴り方に影響のでるものなので
初心者のうちはなかなか扱いが難しいことでも知られていますし、
なので僕自身も初めのうちは長いこと理解ができずに悩み続けたものです!(笑)
とは言え、DTMをするうえで避けては通れないエフェクトなので
仕組みを理解してコツを掴むまで
自分なりにいろいろと設定を調節してたくさん練習してみて下さいね!
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