こんにちは、NY在住でDJと楽曲Produceを生業としている “DJ Kaz Sakuma” です。
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楽曲リリースを数多くこなしているプロデューサーである
僕自身の経験と知識をもとに、
現代のクラブミュージックのトラック制作についての手解きをしていきます!
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Contents
作曲におけるコードについての初歩『ダイアトニックコード』
前回の記事
「CメジャーとAマイナーの構成音は同じ?『平行調』について」
では、
メジャーやマイナーといった音楽理論の一つである『スケール』
について触れてみましたが、なんとなく理解はできましたか?
今回は!
DTMで作曲をしたいあなたがきっと抱えているであろう疑問

を解決する手がかりになるようなお話をしてみたいと思います!
作曲をする上で大事な3つの要素である
- リズム
- コード
- メロディー
のなかの『コード』つまり、いくつかの音を同時に鳴らす『和音』
というものについてのルールも存在するので、
ここではその基礎的な考え方である
『ダイアトニックコード』
と呼ばれるものについて触れてみたいと思います!
ダイアトニックコードってなに?

なんとなく難しそうなニュアンスの言葉ですが、
スケールというものが理解できたあなたには
きっとそれほど難解なものではないでしょう。
なぜかというと、
スケールのなかで使われる(使える)コードの種類にはある決まりがあって
それを『ダイアトニックコード』といい
それは
メジャースケールの「7つの音」にそのまま当てはめられる
というわけなんですね。
例えば、
『Cメジャースケール』の構成音である「C-D-E-F-G-A-B」
という7つの音階が、そのままコードの種類として当てはめられる
ということなんですが!
ただ!
この7つのコードの中には
『メジャーコード』と『マイナーコード』という
2種類が混じり合っていて
その並び方は
スケールのなかの何番目の音であるかによって決まってくる
というわけなんですね。
つまり、スケールのなかの何番目のコードがメジャーで
何番目のマイナーか?という決まりごと
これを『ダイアトニックコード』と呼ぶ、ということです!
なんとなくわかりましたか?
ダイアトニックコードのルール
では、
この『ダイアトニック』並び方のルールはどういったものか?
というと、こうなります↓
「I, IIm, IIIm, IV, V, VIm, VIIm-5」
音楽理論はローマ数字で表されることが多いので
ちょっと分かりづらいかもしれませんが、
普通の数字に直すと、こうなります↓
「1, 2m, 3m, 4, 5, 6m, 7m-5」
小文字の『m』がついている部分がマイナーコード
それ以外はメジャーコードというかたちですね。
スケールのお話のときと同様に
明るい響きのコードが「メジャーコード」
暗い・切ない響きのコードが「マイナーコード」
とシンプルに覚えておきましょう!
最後の7番目の『-5』というものについてですが、
これは「フラットファイブ」と呼ばれるもので
(メジャーダイアトニックコードの場合は)よほどのことがないかぎりは
使われることはありません。
なので、ここでは「フラットファイブ」は省いてなるべくシンプルに考えましょう。
つまり、
一つの曲のなかで主に使われるのは基本的に「6つ」
ということが言えるでしょう。
Cメジャースケールに当てはめてみる
では、分かりやすいように
7番目のフラットファイブを省いて
基本となるCをキー(主音)とした『Cダイアトニックコード』を
Cメジャースケールに当てはめてみると、
「1, 2m, 3m, 4, 5, 6m」
なので↓
「C, Dm, Em, F, G, Am」
↑これが、『Cダイアトニックコード』の並び方です。
(※わかりやすいように7つ目は省いていますよー。)
つまり、
2番目と3番目、それから6番目のコードがマイナーになるんですね。
(※『Cダイアトニックコード』をすべて鳴らすとこんなかんじになります↓)

このように
メジャースケールだからと言って
全てのコードがメジャーになるというわけではなく、
メジャーコードとマイナーコードの両方が混じり合っている
ということがわかったと思います!
最初はややこしいとは思いますが、
この「1, 2m, 3m, 4, 5, 6m」
というルールさえ覚えておけば、
キーが変わってもこの関係性は維持されますのであとあと応用がききますよね!
ダイアトニックコードの覚え方
『ダイアトニックコード』の覚え方は、
メジャースケールのルールである
全音→全音→半音→全音→全音→全音→半音
に当てはめてみると!
↓このように、12個の音のうちで使うことのできる音階は7つの○の部分です。
○✖️○✖️○○✖️○✖️○✖️○
↑この○の部分に、先ほどと違う『D』のダイアトニックコードを当てはめてみると
D✖️E✖️F#G✖️A✖️B✖️C#
というかんじになり、これに
2番目と3番目、それから6番目にそれぞれマイナーの『m』が入ると、
D-Em-F#m-G-A-Bm(-C#m5)
このように『Dダイアトニックコード』を割り出すことができます。
マイナースケールのダイアトニックコードについて
はい、
ここまでが『メジャースケール』におけるダイアトニックコード
でしたが、
なんと!
『マイナースケール』におけるダイアトニックコードも
あるんです・・。
ただ、その覚え方は
前回の『平行調』の記事を読んでくれたあなたなら
「Cメジャースケール」と「Aナチュラルマイナースケール」は、同じ構成音である!
ということがわかっていることと思いますので、
↓この「Cメジャースケール」の構成音(つまり構成コード)
「C, Dm, Em, F, G, Am, Bm-5」
の並び順を変えて
「Am, Bm-5, C, Dm, Em, F, G」
↑これが「Aナチュラルマイナースケール」のダイアトニックコード
ということになります。
1番目、2番目、4番目、5番目にそれぞれマイナーの『m』がつきますね。
(※『Aナチュラルマイナーダイアトニックコード』をすべて鳴らすと↓)

これを
『全音・半音・全音・全音・半音・全音・全音』
というナチュラルマイナースケールのルールに沿ってズラしていくことで
その他のナチュラルマイナースケールのダイアトニックコードを
割り出すことができるということですね。
つまり、
○✖️○○✖️○✖️○○✖️○
なのでキーを『B』にズラした場合は
「Bm, C#m-5, D, Em, F#m, G, A」
1番目、2番目、4番目、5番目にそれぞれマイナーの『m』がつきます。
(※『Bナチュラルマイナーダイアトニックコード』をすべて鳴らすと↓)

ハーモニックマイナーの場合は
さらに
「ハーモニックマイナー」の場合は
「ナチュラルマイナー」の7番目のコードのルート音を1つ上げてやるだけなので、
先ほどの『B』のナチュラルマイナースケールの場合は
「Bm, C#m-5, D, Em, F#m, G, A」
7番目の音に#が付いて
「Bm, C#m-5, D, Em, F#m, G, A#」
というかたちになる、ということですね!
(7番目のコードのルート音を1つ上げてやる↓赤マルの部分)

それぞれのコードの押さえ方について
また、
それぞれのコードの押さえ方については
覚えるしかありませんが(笑)
「ピアノコード表」と検索すると
こういった表がいくつも出てくるかと思いますので↓

自分なりに見やすいものを見つけて
保存するなり、プリントアウトして机の手元に置いておくといいでしょう♩
まとめ
ということで今回は、
スケールのなかで使われる『ダイアトニックコード』というものが
スケールの「7つの音」にそのまま当てはめられることができ、
この7つのコードの中には
『メジャーコード』と『マイナーコード』という2種類が混じり合っていて
その並び方は
スケールのなかの何番目の音であるかによって決まってくる
ということについてなるべく分かりやすく解説してみました!
前回の『スケール』と、
今回の『ダイアトニックコード』というものが理解できてくると
作曲をしていく上でとても役に立つことと思いますので、
この記事が参考になれば幸いです!
上の方に貼ってある動画もぜひ参考にしてくださいね!
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