こんにちは、NY在住でDJと楽曲Produceを生業としている “DJ Kaz Sakuma” です。
(僕の詳しいプロフィールとNYでの活動などについてはこちらからどうぞ!)
このサイトでは、日米のレコードレーベルからの
楽曲リリースを数多くこなしているプロデューサーである
僕自身の経験と知識をもとに、
現代のクラブミュージックのトラック制作についての手解きをしていきます!
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『平行調』についての補足動画【楽曲事例】作ってみました↓
Contents
CメジャーとAマイナーの構成音は同じ?平行調について
前回の記事と動画
「Ableton Live 10のMIDIエフェクト『スケール』」
のなかで、音楽理論の一つである『スケール』というものについて触れ、
さらに
詳しくわからなくても手助けをしてくれる魔法のようなMIDIエフェクト
その名も『Scale』というものについて解説してみましたが、
今回は
その補足的な意味合いを込めて
『平行調』と呼ばれるものについて触れてみたいと思います!
繰り返しますが、
僕のこのサイト『Make Inspiring Beats』では
あまり音楽理論についての難し〜い話はしたくないですし、
逆にそういった知識がなかったとしても音楽が作れるのがDTMの良いところ!
だと思っていますので、
ごくごく基礎的な『平行調』というものついての知識を
頭に入れておいていただければと思います!
平行調ってなに??
まず、
ってなって
ってなると思うのですが、
これは
僕なりに超わかりやすく説明すると!
メジャースケール(明るい響き)のルールである
『全音・全音・半音・全音・全音・全音・半音』
と
マイナースケール(暗い・切ない響き)のルールである
『全音・半音・全音・全音・半音・全音・全音』
のなかには
同じ構成音から成るメジャースケールとマイナースケールが
それぞれ1ペアずつ存在する!ということなんですね。
いいえ、
それを最も簡単に覚えられる方法がありますよ!
ということです♩
どうですか?ちょっと興味が湧きましたか?
では、手短かにササッと覚えてしまいましょう!
平行調の最も簡単な覚え方
この『へーこーちょー』とやらの最も簡単な覚え方は、
Cメジャースケールの「ドレミファソラシド」(←これは誰でも知ってるでしょ)
の組み合わせのまま
スタートの音(主音)をAまで(つまり鍵盤3つ分)下げると
Aナチュラルマイナーの「ラシドレミファソラ」
になる、ということです!
はい、これだと
全ての構成音が白い鍵盤で成り立っているから
なんですね!
つまり、この組み合わせだと
やっかいな黒い鍵盤を省いて考えればいいから
というわけですね!
Cメジャースケールの構成音は白い鍵盤のみ
では、文字だけだと分かりずらいかもしれないので
画像を見てみましょう。
こちらが「Cメジャースケール」↓
左側のピアノロール(仮想鍵盤)を見てもらうと分かりますが、
トラックビューの色の濃い部分が黒い鍵盤で
色の薄い部分が白い鍵盤なので、
この「Cメジャースケール」は全て白い鍵盤(ドレミファソラシド)で
構成されている、ということになります。
Aナチュラルマイナースケールの構成音も白い鍵盤のみ
では、
一方のマイナースケールですが
まず、
前回メジャーとマイナーの比較をするために
同じキー(主音)であるCの音から始まる
(同じキーのメジャーとマイナーのスケールのことを同主調と言います)
「Cナチュラルマイナー」がこれでしたね↓
はい、これだと↑
3番目と6番目と7番目の音に黒い鍵盤が含まれますよね?
でも、この並びのまま全ての音を鍵盤3つ分下げると
このように↓白い鍵盤のみ(ラシドレミファソラ)になるんですね!
はい、これが↑「Aナチュラルマイナー」の音階です。
まとめ
というように
まったく別物と思える響きのメジャースケールとマイナースケール
ですが
実は、こういった関係性がある
ということが分かっていただけたかと思います。
この『平行調』という関係性をなんとな〜く覚えておくと
これからのDTMライフにおいてちょっとは(かなり?)役に立つかと思いますので、
頭の片隅にでもおいておくといいかと思います!
注意点としては、
これは「Cメジャースケール」と「Aナチュラルマイナー」
だということですね。
前回もお話ししましたように
マイナースケールには「ナチュラルマイナー」と「ハーモニックマイナー」
の2種類があって
「ハーモニックマイナー」の方は「ナチュラルマイナー」の7番目の音を上げる
ことになりますので、
(下の画像の赤マル部分↓)
黒い鍵盤が1つだけ含まれてしまう、という点ですね。
ちょっとややこしいですが・・・。
なので、『平行調』はあくまでも
「メジャースケール」と「ナチュラルマイナースケール」の
構成音における関係性である、ということになります。
ただし、
これは同じ構成音ですが、けっして同じスケールというわけではない!
ということもお忘れなく!!!
おまけ
おまけとして、
この『平行調』の組み合わせに関して
僕も常に机の手元に置いているとても便利な表があるので
さいごにそれを紹介しておきたいと思います。
パソコンでもスマホでも何でもいいのですが、
「Camelot System」と検索すると下のような表が一発目に出てくるはずです。
これは、
時計回りに回ると自然なコード進行になるという
音楽の法則をとても分かりやすく簡潔に表しているものなのですが、
「8A」と「8B」という部分が
今回解説してきた「Cメジャー」と「Aナチュラルマイナー」が
それぞれ対になっていますよね?
このように
対になるそれぞれのメジャースケールとナチュラルマイナースケールの
関係性、つまり『平行調』を表しているものを
ネット上で簡単に見つけることができますので
今後のためにも、保存するなり、プリントアウトするなり
しておくと良いかなと思います。
というわけで、
今回は『平行調』という音楽におけるヒミツに触れてみました!
上の方に貼ってある動画も参考にしてくださいね。
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