こんにちは、NY在住でDJと楽曲Produceを生業としている “DJ Kaz Sakuma” です。
(僕の詳しいプロフィールとNYでの活動などについてはこちらからどうぞ!)
このサイトでは、日米のレコードレーベルからの
楽曲リリースを数多くこなしているプロデューサーである
僕自身の経験と知識をもとに、
現代のクラブミュージックのトラック制作についての手解きをしていきます!
Contents
まずは簡単なドラムのループを組んでみよう!
前回は、「DTM」と「DAW」という言葉の定義と、
現在の(アメリカで主流とされている)代表的な4つのDAWソフトを紹介をしてみました!
自分の方向性にしっくりくるものは選べましたか??
では、まずはじめに!
インストールが済んだら、そのDAWソフトを実際に使って、
トラック制作の基本中の基本である簡単なドラムのループを組んでみましょう!!
音楽をやっていると、よく「ドラムはバンドの要!」という言葉を聞くように、
楽曲のグルーブを決める大事なパート!!
と言うと、慎重になりすぎてしまいそうですが、
練習のつもりで、肩の力を抜いてとりあえずやってみましょう〜♪
まずは、とにかくやってみて画面と作業に慣れることが大事です!

今回は、ドラムのサンプル音源を貼り付けて鳴らしていくだけなので、
パソコン一台あれば他には何も要りませんよ!
キックとスネアを打ち込んでみる
どのDAWソフトでもサンプル音源にアクセスできるパネルがありますので、
そこから打ち込みに使う音源を選んでみます!
Ableton Live 10では、デフォルトでサンプル音源が入っていますので、
今回はその音源を使ってみましょう。
画面の一番左側の列に下の画像ようなコレクションという列がありますので、
「Sample」というところにカーソルを置くと右側の枠にサンプル音源の詳細が現れます。
この状態だと種類が多すぎて選びにくいので、
赤マルで囲んだ部分に「kick」などと入力すると絞り込みができ
目的としている音が探しやすくなります。
ここでは例として「Kick BlackHole 1」を選んでみることにします。

選んだサンプル音源を右側の画面(「セッション画面」と呼びます)に
ドラッグ&ドロップで放り込んでいくだけで自動的にチャンネルができます。
下の画像を参考にして下さいね!

はい、では同じ要領でスネアの音色も選んでみましょう!
また、曲のBPM(テンポのこと)は下の画像の赤マルで囲んだ部分を
上下にドラッグするか、カーソルを置いた状態で数値を入力するだけで、
自由に変えられることができるので、自分がやりやすいBPMに設定してみて下さい。
ここでは、例としてBPMをゆっくりめに86くらいに設定して
スネアは絞り込み検索をかけ「808 Deep Short」というものを選んでみました。

すると下の画像のように、
ドラッグ&ドロップ操作のみで自動的に
「Kick Black」と「Snare808」のトラックができたので、
各サンプルをコピー(コマンド+C)& ペースト(コマンド+V)で
時間軸に沿って貼り付けて簡単な2小節のパターンを組んでみました!

では、これがどのように再生されるのか実際に聴いてみましょう♪
これで早くも2小節のキックドラムとスネアドラムのループを組むことができました!
キックのピッチを変えてみる
では次に!
主にヒップホップなどのトラックで使われる
ちょっとしたテクニックをここで使ってみましょう!
下の2つのループを聴き比べてみてください♪
こちらが先ほど組んだキックとスネアのループ。

そしてこちらがあるテクニックを使ったキックとスネアのループ。

裏打ちの方の紫色に変えてあるキックの音に微妙な変化があるのが分かりますか?
これは分かりやすいように色を変えてみたのですが、
実際にどんなテクニックを使ったのかというと、下の画像の赤枠の部分

セッション画面に貼り付けたサンプル(これをクリップと呼びます)をダブルクリックすると
画面下にこのクリップの詳細が現れるので、
ピッチを変えたいクリップの「トランスポーズ」(上の画像の赤枠の部分)を
「0」から「2」に上げてみました⤴︎
裏打ちの方のキックのピッチを一度か二度わずかに上げる、という
ヒップホップなどでよく使われるテクニックなんです!
これによって、ベタッとしたドラムパターンにノリが出せるんですね♪
必ず使うということではありませんが、知っていて損はないでしょう〜。
ハイハットを重ねてみる
では次に、上で組んだキックとスネアに重ねて
ハイハットと打ち込んで(貼り付けて)みましょう!
さっきと同じ要領で、
今度はハイハットの音源をセッションビューに追加していきます。
ハイハットは「Hihat 808 Close」を選び
16分で、グリッドにカーソルを置いてひたすらコピペ!
せっかくなので、
シンバルの代わりに「Hihat Smoothed Open」をループの頭に一発だけおくと、
こんなかんじになりました!


どうですか?
トラックが増えて、だいぶリズムの骨組みができてきましたよね♪
ハイハットの打ち込みに関しては、
ただの16分だと単調に聴こえてしまうこともあるので
所々で細かく刻んで(基本コピペのみ!)いくとグルーブ感が増しますよ⤴︎
セッション画面の縦線(グリッド)の調節はこちら↓
ハイハットを所々で細かく刻んむとこんなかんじ♪

ちなみに、ループ(繰り返し再生)を組む際の長さ調節は下の画像の赤矢印の部分。
これをドラッグして引っ張ってあげると自由に調節できます。
また、ループ機能のONとOFFは、赤マルで囲ってあるボタンでできますよ。

ファイルを保存する
ここまで出来たら、最後にファイルを保存しましょう!
せっかく時間をかけて組み立てたドラムのデータが消えてしまってはもったいないなので、
小まめにセーブすることをおすすめします!
保存の仕方はいたって簡単!
画面上の「ファイルメニュー」から「ライブセットを別名で保存」をクリック。

自分がわかりやすい名前を付けて保存先を選び「保存する」をクリック。

お疲れさまでした!
見事に初ドラムが組むことができましたね!!
一度保存してしまえばフォルダができるので、あとは小まめに
「コマンド+S」でセーブして、もしもの事態に困らないようにしましょう^ ^
この章のまとめ
この章では、
「まずは簡単なドラムのループを組んでみよう!」ということで
実際にDAWソフトを使ってドラムループを組んでみました♪
- 時間軸に沿ってドラムの各サンプル音源を貼り付けて鳴らしていく
- DTMでは各楽器チャンネルのことをトラックと呼ぶ
- BPMは自由自在に変えることができる
- ドラムにノリを出すためにキックにトランスポーズ(一度上げ)をかける方法もある
- グリッドの細かさの調節は「コマンド+1」と「コマンド+2」でできる
- ファイルを小まめにセーブするクセをつける
次の章では、さらにベースのフレーズを足してみましょう。
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